271: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/10(木) 00:15:24.21 ID:XYThoUOX0
『…………』
何時からだろう、月に数回パピヨンに耳掃除をしてもらうようになったのは。
パピヨンから数回耳かきをさせろとお願いされて、言われるがまま耳を貸し……それが習慣化されているこの状況。不健全だと思ったことは――勿論ある。
しかし、事実気持ちが良いし睡眠も取れる。耳かき後のパピヨンの機嫌がすこぶる良いのもあって――止めようと言い出す機会が中々ない。
『……よし』
読んでいた本を閉じる。実は以前からパピヨンに対して何かお返しができないかと考えていたところこの本と出会った。
……自分が満足させてあげられるだろうか。パピヨンが嫌な気持ちになったらどうしようかと考えることもあったが――まあ、パピヨンなら許してくれるだろう。
――――ウマ娘にとって耳というのはとても重要な部分だ。感情表現や周囲の警戒、レース中も走る音一つで位置をキープしたりなど、用途は多岐に渡る。
――つまり、それだけ凝っているということだ。
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