193: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/25(水) 01:06:44.39 ID:4sxshuEX0
ライム「――――そんな貴方を追い越せたらどれだけ気持ちがいいでしょうか、パピヨンさん」
パピヨン「…………!」
――また、速くなる。負けないように、こちらも脚を速くする。
ライム「ドバイの地で勝利を勝ち取ったパピヨンさん、私たちの世代で最強のダートウマ娘なんて言われるようになったパピヨンさん、そしてそんな姿を魔王とか銀の蝶とか言われるパピヨンさん」
貴女は強い、そんなの誰だって知っています。私も――当然知っています。だからこそ、だからこそ私は……!
ライム「最高のライバルとして、"世代最強のダートウマ娘"として、私は貴方を――ねじ伏せたい……!」
――速くなる。どんどんどんどん、加速する……!準備運動なわけがない、もうこれは模擬レースの域に――!
全身全霊で脚を動かす、前を往くライムに負けないよう必死に走る!
――――笑い声が、聞こえてくる。
ライム「パピヨンさん――私待っていますよ!チャンピオンズカップで!私はあの日のリベンジを!パピヨンさんは――いえ、言わないでも大丈夫ですよね!」
パピヨン「――――っ!ほんっと!ライムってそういうとこあるよね!!!ライムにリベンジしたいことなんて――こっちは数えきれないくらいあるのに!」
良いよ、乗った!チャンピオンズカップ――どっちが最強か!決めようよライム!
こっちは約束してんだ!最強になって待ち受けるって――だったら一番の障壁を、今ここで――打ち壊す!
ライム「ああ、やっぱりパピヨンさんは――ほんっとうに!最高ですね!私、この世代で、貴女と一緒に走ることができて――本当に良かったです!」
まるで星のように眩しい笑顔――そう感じさせる声だった。
真夏の夜、砂浜に輝く一番星。ずっとずっとアタシを照らしてくれた、眩い星を――アタシは、集大成として撃ち落さなければならない。
ああ、なんて最高なんだろう。と、アタシも嬉しくなって、笑った。
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