185: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/23(月) 23:21:49.98 ID:vFuKj4tL0
パピヨン「――――ふぁぁあ。ん、ねむ……」
『おはよう、パピヨン』
パピヨン「ん、おはようおにーさん…………んぇぁ!?」
寝ぼけ眼をこすりながら体を起こすパピヨンにおはようの挨拶をすると、彼女は普通に返事をした後、勢いよく自分から距離を取った。
パピヨン「な、なんでいるの!?!?」
『……キミ、寝る前のことあんまり覚えないタイプだろう。キミが言ったんだろ、ずっとアタシを見ていてって』
パピヨン「い、いや覚えてるけど!?だ、だから、いやでも、ずっと寝てたアタシを見てるとか……」
『いや、約束したんだから当然だろう。キミがそうして欲しいと言ったんだから」
もし急に具合が悪くなりだしたりしたら大変だ、そう伝えると彼女は信じられない表情でこちらを見た後、何かあきらめたように溜息を吐いた。
『ど、どうした!?』
パピヨン「いや、別に〜……お兄さんさ、ほんっと……アタシのこと好きすぎない?」
『……?そりゃそうだろ、キミのトレーナーなんだから』
パピヨン「…………はいはい。んーお腹空いた!お兄さんご飯!」
『ああ、今持ってくるよ。宿舎の方にお願いしてキミ用のご飯をちょっと作ってもらったんだ』
立ち上がって保健室から出ようとすると、「待って!」とパピヨンに呼び止められる。
パピヨン「アタシから目を離さないで!まだこれ続いてるから!」
『いや、だが……ああ、じゃあ一緒に行こうかパピヨン。もう立ち上がれるか?」
パピヨン「ん、余裕余裕〜」
……そしてパピヨンと一緒に部屋を出た。道中、彼女の尻尾がすりすりと自分の足に絡みついてきたのが、くすぐったくて何とも言えなかった。
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