144: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/08(日) 03:03:18.68 ID:10YC/HPg0
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『あの、なんだかすみません晩御飯までいただいてしまって……』
パピママ「あらあら良いんですよ〜。こちらがいきなりお呼びしたんですから、これくらいは……」
すっかり家族団らんの空気に交じってご飯を頂いてしまった。
……外を見るともう暗くなっていて、そろそろ帰らなければいけない時間だ。
『……そういえばパピヨン……はどうするんだ?一緒に帰るか?』
パピヨン「あ、アタシ外泊届今日出してるから泊ってく〜。お兄さんこそ一人で帰れる〜?」
『はは、流石にそれくらい……』
パピママ「あら〜?ごめんなさい、私てっきりトレーナーさんもお家に泊まるかと思って準備しちゃって……』
『えっ……い、いやいやお母さん。流石に泊まりませんよ』
パピママ「パピヨンちゃんもそういうつもりだと思っていたんだけど……そう、トレーナーさん帰っちゃうんですね。確かにトレセン学園のトレーナーさんですし、明日も大変ですよね〜」
『い、いえいえいえ!?そんな、いや、パ、パピヨン?』
――明らかにお母さんがシュン……としてしまった。ウマ耳が垂れて、尻尾もちょっと下がり悲しそうにしている――。
パピヨン「マ、ママ……!!!あ、あれは冗談だって……い、言ったじゃん……!!!」
パピヨンが顔を真っ赤にしながら震えた声を出す。どうやら自分が泊まる……みたいな話をしたことは本当のようだった。
――これは嫌な予感がする。お父さんに視線を送って何か助けを……!
パピパパ「……こらこら、○○もパピヨンも止めなさい。トレーナーさんが困っているじゃないか」
『!』
パピパパ「だが、しかし……トレーナーさんがもし今日泊っても大丈夫だというなら……あとはパピヨンの気持ち次第だな」
『お父さん?』
パピパパ「どうなんだパピヨン、今日トレーナーさんと一緒に泊まりたいのか泊まりたくないのか。パピヨンが決めた選択を……私たちは尊重するよ」
パピヨン「え、ええ、いや、アタシ……べ、別に……」
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