143: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/08(日) 01:57:15.89 ID:10YC/HPg0
『……キミは家族のことが好きなんだな』
パピヨン「……うん、パパもママも大好き」
彼女は顔を赤くして、恥ずかしそうにしながらそう言った。昨日はトレーナー室でママの料理食べたいとかパパに会いたいとか堂々と言っていたが、家の中ではちょっと恥ずかしいんだろう。
パピヨン「パパはアタシがやりたいこと大体やらせてくれて、アタシの決めたことも全部反対しないで後押ししてくれたし。ママはとっても優しくて……アタシが泣いちゃったときも慰めてくれたし」
ぽつりぽつりと、パピヨンの口から家族のことが語られる。小さいころにパパが色んなところに連れて行ってくれたとか、ママと一緒に走りの練習をしたことを。
パピヨン「アタシちっちゃい頃はずっと我儘だったし、とっても迷惑かけたと思うけど……うん、アタシすっごい感謝してるの」
――アタシがやりたいようにさせてくれるパパとママだったからこそ、今のアタシはトレセン学園に入学したんだもん。
『……トレセン学園に?』
パピヨン「うん、アタシ走るの大好きだからトレセンには行くかな〜って思ってたんだけど、ちょっと走ることが怖いというか……嫌いになりそうだった時期があって」
だからトレセンじゃなくて普通の学校に行こうかなって思ってたんだけど……ママとパパがね。
パピヨン「パピヨンが行きたいなら応援するけど本当に行きたいの?って、走るのが好きって気持ちなくなっちゃったの?って、すっごいアタシに聞いてくれて……で、やっぱりアタシの走るのが好きって気持ちは嘘じゃないよなーってなって……」
『なるほど、それでトレセンに……』
パピヨン「……うわ、なんか恥ずかしい自分語りしちゃった!お兄さんも止めてよ!人のプライベート!プライベート!!!」
『えっ』
パピヨン「可愛い担当ウマ娘のそういう話ちゃんと聞いちゃうとかロリコンでしょ!ほんっとお兄さんサイテー!」
『えー……』
滅茶苦茶怒られてしまった、流石に理不尽すぎないか……?
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