131: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/06(金) 19:19:26.27 ID:AGd55id90
パピヨン「あ、ねえお兄さん。今度のお休み空いてる?」
『今度の休み?ああ、特に用事はないが……』
ある日の放課後、いつものようにトレーナー室でだらだらとスマホをいじっているパピヨンが突然そんなことを訊いてきた。
特に用事はない、しかし誰もいない休日だからこそ仕事にも集中できるだろうと考えていたが……いったい何だろうか。
パピヨン「ん、オッケ〜。じゃあその日はアタシに付き合ってね」
『……?なあ、別に付き合うのはいいけど、いったい何を……』
パピヨン「アタシのパパとママがお兄さんに会いたいんだって〜、だからアタシの家に一緒に行こ?』
『ああ、なんだキミのご両親か……分かった、準備しておくよ』
そういえばまだちゃんと挨拶などもできていなかった。もうパピヨンを担当して2年と少し、流石に中学生の彼女を請け負ったのだからこちらから挨拶に出向くべき――ん?
『…………キミの家に行くのか?』
パピヨン「は?そうだけど、どしたのお兄さん?別におかしなこととかないでしょ」
――前に先輩トレーナーから聞いたことがあった。担当ウマ娘の実家に挨拶に行くという行為は、何かまずいと。
具体的な話は特に教えてもらえなかったが、それでトレーナーが何人かトレセン学園と辞めたとかなんとか。怖い都市伝説くらいの話にその時は考えていたが……。
『まあ都市伝説は都市伝説か』
と、先輩の話を再度脳みその片隅に放り投げる。それにしてもパピヨンの家か……粗相のないようにしなければ。
パピヨン「あ〜ママのご飯久しぶりに食べるな〜!たっのしみ〜!」
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