128: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/06(金) 00:25:27.38 ID:AGd55id90
マンティ「――――はい、パピヨンさん。貴女は……私の、私にとって……最強のウマ娘です」
もう……憧れは止めます。貴女は私にとって超えるべき壁であり、最高のライバルです――憧れているばかりでは、いつまでも追いつけませんから。
パピヨン「…………そっか。ん、ならよかった!アタシとマンティの関係はそうでなくっちゃね。だから、ほら。泣かないでよ」
マンティ「へっ……!?あ、やっ、ごめんなさい……!わ、私……泣かないって、決めたのに……!」
ボロボロと零れ始める涙が止まらない、パピヨンさんと会ってから堪えていたものが一気にあふれて、零れた先で濡れた跡ができる。
――パピヨンさん。パピヨンさん……!
パピヨン「……待ってるからね。アタシ、期待してるからね。最強のアタシにチャンレンジャーのマンティが挑んでくるの」
そう言いながらパピヨンさんは……アタシの涙をハンカチで拭いてくれました。な、なんでこんなに優しいことしてくれるんですかぁ……!
マンティ「わ、私……!絶対、絶対……!脚を治して、それで……パピヨンさんとまた……走りたいです!だから、待っていてください!」
パピヨン「ん、じゃあ待ってるね。マンティ!」
――ああ、私って……パピヨンさんに救われてばっかり。貴女がいなかったら今頃レースの道は諦めていたでしょう。そもそもメイクデビューの前にトレセン学園を辞めていたかもしれません。
――今までも、今回も私を助けてくれた貴女に、ヒーローみたいな王子様みたいな貴女に……私は、そろそろ返します。
この想いも、この感情も、この感謝も。全て全て――ウマ娘であるならば、走りの中で。
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