27: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2024/06/30(日) 00:03:12.27 ID:acICW3jd0
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五十鈴「だ、大丈夫か?」
初月「…………」
瑞鶴「ごめん……そこまで酷い運転するとは思ってなくて……」
前後上下左右に激しく揺られるカバ体にしがみついて三十分。高い城壁に囲われた『メスガキ王国』とやらに到着した
いくら舗装されていない道とはいえ、どうやったら車輪走行であんな異次元の揺れ方するんだよ
( T)「三半規管器官弱いんじゃない?」
初月「スゾ…………」
五十鈴「杖を下ろすんだ提督。魔力が無駄になるし恐らく死なないぞ」
瑞鶴「瑞鶴、アンタもう運転禁止」
当の運転手はケロッとしているのがまた腹立たしい
そういやこいつゲーム好きだけど上手くはねえんだ。レースゲームも壊滅的なんだわ
( T)「さ、早く入国しようよ!!楽しみだなぁ。可愛い女の子がいっぱいいる国!!」
瑞鶴「ちょっと待ちなさいよ!!勝手に行かないでくれる!?」
流石に盗賊の乗り物で王国まで近づくのは誤解を招く恐れがある為、カバ車とは泣く泣く別れを告げた
瑞鶴が乗り回したカバ車のグッタリした様子を思い出すだけで心苦しい。それなのにどうしてあいつだけあんな元気なんだ
初月「俺に構うな……行くぞ……」
五十鈴「無理するな。少し休んでからでも……」
初月「一刻も早くクリアしてこのクソゲーとあいつの背骨をバキ折ってやる……」
瑞鶴「瑞鶴!!!!!!早く謝らないと戻ってから酷いわよ!!!!!!!」
<ごめーん!!
謝ってもやる
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