25: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2024/06/30(日) 00:00:12.11 ID:acICW3jd0
体長は4メートル、体高は俺の身長より頭一つ小さいくらいか。鞍はそれぞれ五人分用意されており、生き物の頸には手綱の代わりにバイクハンドルが備わっている
初月「ご親切にアッシーと……」
腹部に備え付けられてるバッグを漁ると、金属音を鳴らす汚く小さい革袋と、巻かれた古い紙が出てきた
初月「小遣いに地図か。至れり尽くせりだな」
( T)「こっちには薬品の瓶が入ってたよ。提督さん、飲む?」
初月「今回その役割お前だが??????」
(;T)「ハズレ過ぎるこの身体……」
地図を広げると、上下でコントラストが明暗に別れていた
大陸の上半分は黒を基調とした『陰界』。下半分は明るい『陽界』と、わざわざ日本語で明記してある。異世界語とかじゃなくてよかった
その陽界の左下辺りに、赤いマーカーが点滅している。どうやら、現在地を表しているようだ
初月「何々〜……『ハジマリハジマリ平原』……」
瑞鶴「何言ってんの?」
初月「この辺の地方がそんな名前らしい」
( T)「バリオモロ島と同じレベルじゃない」
初月「なんそれ?」
( T)「メイドインワリオ」
初月「へぇ……フフッ、おもろい名前。とりあえず、一番近い……あー……『メスガキ王国』にぃ……」
五十鈴「メスガキ王国」
瑞鶴「ホントにそんな名前なんでしょうね……?」
初月「本当にそう書いてあるもんほら!!」
地図を受け取った五十鈴はマジマジと見つめ、一度目を擦り、再度見つめて―――――
瑞鶴「うん……ここが一番手っ取り早いのなら、仕方ないんじゃない……?」
憔悴した様子で地図を丸めた
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