13: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2024/06/29(土) 23:49:56.35 ID:wIRZwWrO0
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「おっきてー!!起きるぴょん!!」
腹の上で小動物か何かが跳ねて喚いている。語尾にぴょんなんて付ける奴はウチじゃ一人しかいない
瞼を開いて先ず目に付いたのは、随分と開けっぴろげな天井から覗く青空
隕石でも落ちた直後なのだろうか。大小様々な木片がパラパラと降ってくる
「起きた!?」
「うおっ!?」
このワンアクションで大きなショックが三つあった。一つは、子犬サイズにまで縮んだ卯月が、腹から顔面に向かって飛びついてきた事。いやこれホンマに卯月やろか?
変わったのは身長だけではない。頭上に伸びる二つの長い耳。全身はフカフカの体毛で覆われ、そして何故かタキシードを着用している。何て呼ぶのこれ……獣化?とにかく、ウサギ人間って感じになってる。ムカデとか武器とかセイウチとかじゃなくて良かった
二つは、ちょっと寝てる間に娯楽室から知らん廃墟に移動してた事。先程まで視界を塞いでたヘルメットはどこへやら。天井から吹き抜ける風や傷んだ床の質感は、夢にしちゃヤケにハッキリと感じられる
そしてこの二つがぶっ飛ぶほど驚いたのが三つ目
「なん……なん……???????」
三十越えたオッサンから発せられるモノじゃ断じてない中性的な声
身体は細く小さく縮んでいるが、胸や尻は控えめに『主張』をしている。そしてチンチンが無い。え!!!!!!!?????チンチンが無い!!!!!!!!???????
「あ、うわ……」
顔に触れると、いつものマスクの代わりに、火傷どころか小さなニキビすらない滑らかな肌の感触
そのまま手を頭に移動させると、犬の耳のように跳ね返った髪に触れた
「嘘だろオイ……」
辺りを見まわし、テメーの姿を確認できる物が無いかを探す。すると卯月(兎)は
「どーぞ!!生まれ変わった姿をご覧あれぴょん!!」
肩に下げるピンク色のポシェットから、どこでもドアくらいの質量の姿鏡を取り出し、設置した。鏡に写し出された『今の俺』は―――――
初月「」
めちゃくちゃ可愛くなってた
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