渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」
1- 20
1:名無しNIPPER[sage saga]
2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
ついにボクにもその時が来た。そう思った。

体の内側から溢れ出さんとする力に全身が喝采を起こす。

纏った闇が裂ける。音を立てて崩れ落ちる。

原禍の外套は剥蝕し、新たなボクへ回帰する。

ボクはこれから天を廻る龍となる。

待ち焦がれた衝動だった。

そのはずだった。

突如、全身が強烈な痛みに苛まれた。

何か得体のしれない大きな力が身を引き裂くような衝動を押さえつけ、その結実を阻む。

行き場を失くした熱はここから出せと身体の内側で暴れ出す。

ボクにできることはひたすらに悶え、叫ぶことだけだった。

しかしその慟哭すら、光に消えた。

ずっと闇の中にいた。無限に続く暗黒。それがボクの世界だった。

そんなボクが、産まれて初めて見た光だった。

この地の頂。天に最も近い場所。いつかボクが還る場所。ボクの、唯一のヨスガ。

その空に、羽ばたく純白。

ボクにとって、それはまさしく絶望だった。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2024/04/25(木) 22:49:23.60 ID:7GVnel7qo
気づいたときには逃げ出していた。

手も足も翼もめちゃくちゃに振り回しながら逃げた。

何度も転んだ。何度も堕ちた。身体が言うことを聞かなかった。
以下略 AAS



7Res/5.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice