【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】
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3:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:31:27.66 ID:dNS54ToO0
〜数時間後、朝〜
アンジャナフ 「…………」
少女 「スゥ……スゥ……」
アンジャナフ (何で……人間の子供が俺の体の上で寝てンだ。それに……)
4:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:31:59.65 ID:dNS54ToO0
少女 「……う、ううん……」
アンジャナフ 「!」
少女 「ふあ……ぁ……」
アンジャナフ 「…………」
少女 「あ……」
5:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:32:33.14 ID:dNS54ToO0
少女 「……ハチミツまだあるよ。食べる?」
アンジャナフ 「ハチミツ……? お前、随分刺されてるな。採ってきたのか?」
少女 (コクリ)
アンジャナフ 「俺に水を運んでくれたのもお前か……? どうして……」
少女 「あのままだと、おじさんが死んじゃうと思って……」
6:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:33:03.46 ID:dNS54ToO0
少女 「お、落ち着いて……傷が……」
アンジャナフ 「……助けてくれたことは礼を言おう。だが、俺ァ人間は嫌いだ。見逃してやるから、どっかに消えろ。ガキは家に帰るもんだ」
少女 「…………」
アンジャナフ (……何だ、この悲しそうな目は。これは、俺を憐れんでるんじゃない。もっと深くて根深い何かの目だ……)
少女 「……家、なくなっちゃった。私も、ハンターさん達に見つかったら『ハント』されちゃうんだ」
7:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:33:42.39 ID:dNS54ToO0
グググ……ズゥン、ズゥン
アンジャナフ 「痛ェ……でも何とか立てたぞ。ここは森の中でもいい場所じゃねえ。血の臭いプンプンさせてたら、いろいろ呼び寄せちまうからな」
少女 「行っちゃうの……?」
アンジャナフ 「…………」
8:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:34:08.84 ID:dNS54ToO0
少女 「あはは……何、言ってるんだろ。ほんと……」
アンジャナフ 「……?」
少女 「笑えない冗談だよ……」
アンジャナフ 「家がなくなった? ハントされる? 人間のお前が、人間にか?」
少女 「…………」
9:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:34:36.52 ID:dNS54ToO0
ギャオオオオオ!
少女 「……ひっ」
アンジャナフ 「よろしくねェな……この咆哮は、どうやらもう気づかれてるようだ」
少女 「おじさん、どうするの?」
10:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:35:09.68 ID:dNS54ToO0
〜古代樹の森、南西部〜
アンジャナフ 「ハァ……ハァ……」
少女 「おじさん、大丈夫……? 傷が開いて……」
アンジャナフ 「止まるわけにはいかねェ。縄張りを侵してるのは俺の方だ」
11:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:35:36.50 ID:dNS54ToO0
オドガロン 「何だァ……? フラフラじゃねェか? よく俺様の一撃を避けられたな」
アンジャナフ 「やっぱりオドガロンの兄さんか……」
オドガロン 「俺の縄張りで何してる? ジャナフ」
アンジャナフ 「…………」
オドガロン 「すげェ怪我だな。人間のハンターとでも殺り合ったか?」
12:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:36:04.67 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「……兄さん!」
オドガロン 「ハンターに敗北した挙げ句、尻尾を切られ、生き恥を晒して、俺の縄張りを汚しているお前にかける温情はねェ。森の掟だ。食うか、食われるかだ。分かるな? 坊主」
アンジャナフ 「クソが……!」
オドガロン 「…………」
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