【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】
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13:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:36:31.96 ID:dNS54ToO0
ビュン! ドガァ!
アンジャナフ 「ぐう!」
オドガロン 「ヘロヘロでこく威勢でもねェだろ」
14:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:01.32 ID:dNS54ToO0
オドガロン 「坊主……てめェ、どうして人間なんかとつるんでやがる?」
アンジャナフ 「兄さん……聞いてくれ」
オドガロン 「…………」
アンジャナフ 「森の掟……『弱き者は強き者に食われる運命』なのはよく分かってる。だが、今だけ。今回だけは見逃しちゃくれねえか……? それに、この人間は無関係だ。倒れてる俺のことを介抱してくれていた……」
オドガロン 「介抱……?」
15:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:31.98 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「分かってくれ! 俺はここで、兄さんに殺されるわけにはいかねぇんだ!」
オドガロン 「問答無用!」
ガッ!
16:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:58.81 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「食いつきが緩んだ! 今だ!」
オドガロン 「グゥ! 貴様……」
アンジャナフ 「兄さんすまねぇ!」
ゴォォォォォ!
17:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:38:26.41 ID:dNS54ToO0
ドゴォォォ!
オドガロン 「ぐああ!」
ズゥン……
18:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:38:55.47 ID:dNS54ToO0
〜古代樹の森、南、アンジャナフの縄張り〜
アンジャナフ 「フゥ……ここまで来ればもう安全だ」
少女 「ここは……?」
アンジャナフ 「俺の寝蔵……縄張りだな」
19:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:39:25.24 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「オドガロンの兄さんとは古い付き合いでな。俺の、身内みたいなもんだ」
少女 「おかしいよ。身内の人は殺そうとなんてしてこないよ」
アンジャナフ 「……俺が尾無しになっちまったからな。今ここで引導を渡そうとしてくれてるのは、兄さんの優しさだろう」
少女 「優しさ……」
アンジャナフ 「お前をほっぽり出す気力もねェ。兄さんが追ってこねェとも限らねえ。俺は今のうちに寝る。お前も休め」
20:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:39:50.90 ID:dNS54ToO0
〜アステラ、酒場〜
ハンターA 「本当か? 森の中に生贄の巫女が逃げ込んだってのは……」
ハンターB 「森の奥で姿を見たってヤツもいる」
ハンターA 「古代樹の森の奥地でか? かなりの危険地帯だ。もうモンスターに喰われてるんじゃないか?」
21:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:40:16.88 ID:dNS54ToO0
ハンマー 「その話、もう少し詳しく聞かせてくれないか? 礼ならする」
ハンターB 「お……おう。巫女のことか?」
ハンマー 「ああ」
ハンターB 「ゾラ・マグダラオスが動き出してる。生贄の巫女は、マグダラオスに捧げられる女の子だ。俺も詳しくは知らねえが、部族の中で特殊な力を持つ一族が、代々捧げられてるらしい」
ハンマー 「…………」
22:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:40:49.71 ID:dNS54ToO0
ハンターB 「その巫女が、少し前に祠を逃げ出したらしくてな。加えて、マグダラオスの動きも活発化していて、ここ最近のネルギガンテの目撃情報も相次いでる。アステラは結構な騒ぎだぜ」
ハンマー 「ネルギガンテ……!」
ハンターA 「兄さん、珍しい武器持ってるな。この辺のハンターじゃねえだろ。ネルギガンテってのは……
ハンマー 「知ってる」
ハンターA 「……?」
23:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:41:23.68 ID:dNS54ToO0
続きます。
寒暖差が激しいですが、皆様もお体に気をつけて。
お風邪など召しませんよう。
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