15:名無しNIPPER[sage saga]
2024/04/15(月) 21:34:40.65 ID:HdnryJIo0
「菜々さん、僕はずっと、自分の気持ちから逃げ続けてきました。
それでも、あなたがこうして目の前に居る今だから、あの日、言えなかった言葉を、言おうと思います。」
「菜々さん、僕と結婚してください」
・・・言ってしまった。この告白の答えなんて、わかりきっている。茶番もいいところだ。
「・・・ごめんなさい。それは、できません」
やっぱりだ。人気絶頂のアイドルに、急に、結婚してくれと言ったところで、それが叶うはずもない。
「今は・・・ですけど・・・」
「!?」
「菜々だって、いつまでもアイドルでいるわけじゃありません。
何時かは、普通の女の子に戻る日が来るんです。
その日まで、待っていてくれませんか?」
そう言って、菜々さんは、こちらに体をすり寄せてくる。それは、とても温かかった。
まさかOKを貰えるとは思わず、しばし戸惑った俺だったが、何とか返事をしてみせる。
「はい。いつまででも待ちますよ」
俺は、万感の思いを込めて、菜々さんを抱きしめた。
世界の動き出す音がした。
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