異説 ひのきの棒と50G
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77:続けます ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/18(木) 09:12:18.56 ID:TtxL8s290

 
 僅かな時間、眠ってしまっていたようだ。
 いつの間にか、夜が明け朝を迎えていた。

「領主さま、集めて参りました」

 目を腫らして帰って来た少年に、口元が少しだけ緩む。
 瓦礫に背を預け、一見すると悠々として見せてはいるが、もはや立ち上がる力もない。

「どれほどだ」 

「銅貨が50枚ほど」



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