【安価コンマ】オリウマ娘と共に
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946: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/07/31(水) 23:50:52.75 ID:/YzgZ1zy0
パピヨン「――――やぁああああああああ!!!」

コースを駆ける。アタシの声と走る音が冬の空に響き、消えていく。

――ちょっと眠れないから冷たい空気でも吸って来ようと思って外に出たのに……はぁ、結局汗だく。これじゃもっと眠れなくなっちゃうじゃん。

パピヨン「……はぁ、はぁ……ふぅ」

身体からむわっ……と湯気が立ち込める。最初はあんなに寒かったのに、走り始めたら身体が熱くて熱くて堪らない。そんな火照った身体に、冷たい夜風が気持ち良い。

……そういえば、昔はよく夜も走ってたっけ。誰もいない道をアタシ一人だけが走ってる。それが何だか独り占めしてるみたいで嬉しくて、ずっとずっと走って――――。

パピヨン「走るのずっと好きだよね。アタシって」

そりゃトレセン学園にも来ちゃうくらいなんだし、当然でしょって感じだけど。改めてそう思う。

――その想いに、その他諸々が色々くっ付いて走ってるのが今のアタシ。それが良いことなのか悪いことなのかは分からないけど、まあどうでも走るし。うん。

いや、でもアタシお兄さんに会えてなかったら走るの止めちゃってたかな……うーん。お兄さんに会えなかった時の事を考えられない。お兄さんがトレーナーじゃない場合、じゃない場合かぁ……。

パピヨン「全然考えられないかも」

ま、あり得ない話を考えても仕方ないよね。お兄さんはずっとお兄さんだし……てか、お兄さんがいなかったら誰がお菓子とかジュース補充するのって話。

そもそも、お兄さんとかクソザコなんだしアタシが担当契約してあげたことに感謝してほしいよね。きっとアタシがいなかったら今も一人ぼっちだし絶対。というかそう!担当ウマ娘でありがと〜!って泣きながらご飯とか作ってくれても良くない!?毎日ご飯作るくらい当然でしょ!

……ぷぷ、よしじゃあ明日から要求しちゃおう。あーでも毎日は可哀想かなぁ、アタシが作って〜っておねだりしたら何も言わず作って――――。

ライム「――なにニヤニヤしているんですか?」

パピヨン「ふひゃぁぁあぁ!?」



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