【安価コンマ】オリウマ娘と共に
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895: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/16(火) 22:58:40.11 ID:7jXHerMK0
記者「――――なるほどなるほど!ドバイゴールデンシャヒーンに挑戦ですか!」

トレーナー室のソファに腰を掛けるその男は【貴方】のそのセリフに目を輝かせ、テーブル越しに上半身をグイっと寄せ【貴方】に迫る。

――シルヴァーパピヨンに初めて取材をしたあの記者。今もなお取っておいた名刺から連絡して次の日にはもう来てくれた、あの日以来一度も取材には来なかったのでもう忘れられているのではないかとも思ったが、そうでもないようだった。

記者「いやぁすみませんね、わたくしとしてもパピヨンさんの取材に赴きたかったのですが、いかんせん下っ端なもので上からの命令で他のウマ娘ばかり……」

『いえいえ、気にしないでください。その上からの命令で取材をさせたくなるようなウマ娘に出来なかった、自分の責任ですから』

パピヨンの言動を差し引いても取材したくなるような、輝かしい成績のウマ娘であったら、きっと今頃取材陣に囲まれまくりである。それは流石に勘弁したいなと【貴方】はぼんやり考える。

記者「しかし海外初挑戦、しかもG1競争……少し無謀ではありませんか?パピヨンさんの戦績から考えますと、ジャイアントキリング狙いでしょうか」

それともパピヨンさんの本領は海外のダートであると?記者は問いを投げかける。

――確証はない。未だ海外で走ったことがないのだから、可能性は未知数であり、無限大だ。しかしいうなればそれは、パピヨンが海外の大舞台で惨敗するかもしれないという可能性もある。

無謀で、無鉄砲。考えなしで、勢い任せ。

『けどそれでも、自分は――パピヨンなら、やれると信じています』

自分はシルヴァーパピヨンのトレーナーですから。彼女の信じる、走りたい道を走らせてあげたいんです。



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