887: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/15(月) 21:22:29.70 ID:EmETXnrh0
パピヨン「ぷぷぷ〜、クリスマス当日に一人ぼっちで寂しい夜を過ごしたおにいさーん!寂しいのは分かるけど、可愛い担当ウマ娘をトレーナー室に連れ込むのはアタシどうかと思うけどな〜?」
『キミなぁ……』
クリスマスが終わり、【貴方】はシルヴァーパピヨンをトレーナー室に呼び出す。いつもの調子でいつもの感じに煽られバカにされ、何とも言えない表情をする【貴方】
実際今年のクリスマスは仕事の消化だけで終わってしまった。一応の休日ではあるが、新米の【貴方】にそんな休日はあってないようなもので、それは他のトレーナーにとっても同じだった。
『……そういうことを言っていると、もし自分が一人で過ごすことになったときに返ってくるぞ』
パピヨン「え〜?アタシ、そんな寂しいクリスマスを過ごす予定とかないからな〜。あ、ごめんねお兄さん?アタシクリボッチとか経験したことないから気持ちが分かんなくて〜」
『……』
――クリスマスという特別な日だからこそ、彼女の煽りが苛烈だった。正直、あまり一人ぼっちということは気にしていなかったが、ここまで言われてしまうと……ちょっと気にしてしまう。
パピヨン「ほらほら、寂しいお兄さんは何の用でアタシを呼んだのかな〜?アタシも暇じゃないんだからさ〜」
『キミ本当に後で怒るからな……はぁ』
【貴方】はため息をついて、話を戻す。パピヨンする予定だった話というのは、次走のレースについてである。
年明けてから最初の戦い、ここは慎重に決めたいところだが――今回に限っていえば。分かりやすい目標がある。
『――ドバイゴールデンシャヒーン』
ドバイ首長国にあるメイダンレース場にて行われる、ダート1200mのG1レース。ドバイゴールデンシャーヒン。年明けてから海外のダート短距離G1に出るとしたら、まず候補に挙がるものだ。
世界からダートスプリンターが集まり己の脚を競い合う電撃戦。参加するなら今しかないと、二人は思う。
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