807: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/06(土) 18:27:58.10 ID:kNx0CHnD0
――秋華賞が終わってトレーナーさんが言った事は、「暫くは休憩しましょう」でした。
桜花賞7着、オークス1着、秋華賞3着――かつての親友と約束したトリプルティアラ、結局は一つしか冠は取れませんでした。
弟くんも秋華賞が終わってすぐ電話で、お疲れさまと励ましてくれて。とても――嬉しかったはずなんです。けど、私にはどうにも――喜べなくて。
シルフィー「…………」
トレーナーさんもきっとそんな私の気持ちが分かるんでしょう。ですから、一旦レースからは離れて来年からまた再始動――そういうつもりで言ったんでしょう。暫くは休憩しましょうと。
――――本当にそれでいいのか、という気持ちが私の中に沸々と沸き上がります。
トリプルティアラはもう取れません。というか桜花賞に惨敗した時点でその夢は無くなってしまいました。では、今後のレースは?アタシはまだまだ走れます、選手としてこれからも走ると考えたとき――ふと、もう一つの選択肢が浮かび上がりました。
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