782: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/02(火) 23:38:09.79 ID:HroUrREj0
『…………よく頑張ったな』
パピヨン「ぁぅ」
ゆっくりと手をパピヨンの頭に持っていき、優しく撫でる。サラサラと青みがかった銀色の髪が流れ、指の間を通り、撫でている自分も心地いい。
いい走りだった、次も頑張ろう――なんて言葉、ただの自己満足かもしれない。
パピヨン「……ぐすっ。ほん、と、お兄さん……バカ。バカ、撫でないでよ、頭……セクハラなんですけど……」
――けど、パピヨンの表情はとても嫌そうには見えない。そのセリフも全然嫌がっているようには聞こえない。だからきっと、これは間違いじゃない。
パピヨン「…………もっと撫でて、撫でて、慰めて。アタシ、すっごい悔しいから」
『……ああ、そうだな。キミが落ち着くまでこうさせてもらうよ』
パピヨン「……〜♪」
彼女は嬉しそうに尻尾をゆさゆさと振って。結局ライブギリギリの時間まで頭を撫でる行為は続いた。
――負けた。しかし今までの努力がある。ゆっくりと積み重ねて、糧にして――勝ちにつなげる。
まだまだ先は長い、頑張ろう――【貴方】もシルヴァーパピヨンも。
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