708: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/21(金) 23:33:52.54 ID:LpGt2Um00
……やはりここは少し強めに言っておくべきだ。彼女のこういった態度も、人を驚かせてしまうような行為も、自分だから大目に見ているが他の人からしたら失礼で迷惑だ。
無論、レース後にやっているあの見てくれているファンへの態度――それもいずれはどうにかしなくてはいけない。
『パピヨン!』
パピヨン「ひゃっ!?」
肩をがっしりと掴んでパピヨンを逃げられないようにする、流石の行動に驚いたのかパピヨンは驚いたまま固まってしまったが――ハッキリと言ってあげよう。
『――そう言うのは俺だけにしろ!分かったな!』
パピヨン「――ふぇ!?」
……しまった、流石に言い過ぎたか。しかし何度言っても聞いてくれないのだから一度はこれくらい言っても……だがどうしよう。パピヨンが何も言えなくなってしまった。
パピヨン「ぁ、ぇ……?ちょ、いや、そ、ど、どういう……」
顔が真っ赤で、目がぐるぐると回っていて……ウマ耳もへたりと倒れてしまっている。む、ちょっと大声を出し過ぎたか……いや、どっちかというと思いっきり肩を掴んでしまっているのも……。
『わ、悪かったよパピヨン。ちょっと強く言い過ぎた……』
肩を離す、もっと優しく言ってあげるべきだったか……この辺りはマンティスのトレーナーさんとかに訊けば
いい方法を教えてくれたりするか――。
パピヨン「ご、ごめっ……ち、ちがっ……!バ、バカーっ!!!」
『!?』
考え事をした瞬間、パピヨンは大きな声でそう言って廊下に飛び出して行ってしまった。咄嗟の出来事に全く反応も出来ず、パピヨンの姿はもう一瞬で見えなくなってしまった。
『……ば、バカって』
……はぁ、後で謝っておかないとな。この辺りって何か美味しいスイーツとかって売ってたりするんだろうか……。
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