657: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/13(木) 22:11:11.20 ID:+m04VO4cO
パピヨン「……ぷっ。ぷははは!ほんっとお兄さんって……ヤバいよね。キモすぎて」
全然嫌そうな顔をせず、パピヨンは笑う。握りしめた両手をほどいてパピヨンはまた部屋から出て行こうとする。
パピヨン「でも……うん、そのキモさが今は一番嬉しいかな。お兄さんキモくてさいこ〜!」
『う、うん?』
褒められているのか貶されているのか分からない一言に、どう反応したらいいのか分からない。
パピヨン「んじゃ、アタシはちょっと真ん中で踊ってくるから――応援しててね、特等席で」
『……ああ、踊ってこい。そして見せつけてこい』
勝者はアタシだと。精一杯アピールしてこい。その言葉を聞いて、パピヨンは当たり前じゃーん。と言って控室を後にした。
――ああ、その笑顔が見れただけで。自分がどれだけ嬉しいか……キミは分かっているのだろうか。
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