578: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/05/29(水) 22:07:26.44 ID:19YKgSzv0
ライム「――――っやったぁ!」
パピヨン「……っ!」
マンティ「くぁ……!」
――あと一歩のところ、あと少しでフラッグに手がかかる瞬間アタシの後ろからグイっと腕が伸びて、ライムがフラッグを手にした。
スタートダッシュも上手くいったし、こんな短い距離ならアタシが勝つ――そう思っていたのに。負けた。
シルフィー「はぁ、はぁ……ふぅ、私が一番最後ですかぁ……せめて、もう少し勝負できたらよかったんですけど……」
3人がフラッグに辿り着いてから少しして、シルフィーが到着する。悔しそうな視線をライムに向けて、それに応えるようにライムは、笑った。
ライム「ふふ、シルフィーさんもバチバチでしたね。勿論パピヨンさんもマンティさんも」
マンティ「わ、わたしも、負けるつもりはなかったので……さ、流石ですね、ライムさん……」
ライム「……そんなこと言いながら、目が賞賛する感じじゃありませんよ?」
マンティ「へっ?えっ、あ、ご、ごめんなさい……!」
ライム「あ、いえいえ!そんな気にしていませんから!でも――」
――私、ちょっと最近そういう視線を沢山浴びてるので、敏感なんです。
なんてことを、当たり前みたいにライムは言ってのける。
パピヨン「……っ。言ってくれるじゃん、なに?それ、もしかして――勝者の自慢?私に負けた子からそういう視線沢山浴びちゃう、みたいな」
ライム「考えすぎですよ、パピヨンさん。でも、そういう風に取らえてくれるなら――こう言った甲斐があったかもしれませんね」
……あーもう!むかつくむかつく!
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