519: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/05/12(日) 00:11:58.07 ID:sAgW740n0
ライトレ「――次走のジャパンダートダービーでは長い直線のロングスパートが勝負になる。だからそこでの先行争い、それを制することが勝ちへとつながる」
ライム「はい!」
ライトレ「だからスパートをどれだけ維持できるか、持続力を鍛えるためにもこれから先はそう言ったトレーニングが多くなる」
足腰を重点的に鍛えるための筋トレや、最後まで走りきるための体力づくり……まあ、今まで通りと言えば今まで通りだが。と、ライムのトレーナーさんは難しい顔をしながら言う。
ライトレ「2000mはライムにとっても未知の距離だ、今までのトレーニングとレース結果からも適性はしっかりとあることは分かっているが――」
ライム「トレーナーさん!大丈夫です!私、しっかり2000mでも勝って見せますから!」
にっこりと笑い、ライムはトレーナーさんに向かってぐっ!と親指を立てる。
ライトレ「……そうか、ならしっかりと勝つためにトレーニングを続けよう。君の幼馴染にも、カッコ悪い所は見せられないからね」
ライム「えっ!?あ、ちょ……トレーナーさん!?その話は関係ないと思うんですけど!?」
ライトレ「ははは」
ライム「うぁー!」
揶揄うように笑うトレーナーと、顔を真っ赤にして起こるライム。これが、彼女とトレーナーの練習風景だった。
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