478: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/05/05(日) 02:42:25.84 ID:+9m/08ls0
パピヨン「アタシ、頑張ったのに。頑張ったのにぃ……!最後、全然脚が動かなくなっちゃってぇ……!ぐずっ、ぅぁ……あぁあぁあぁ……!」
パピヨン「今までの全部、ダメになっちゃって……!あんなに一緒に、頑張って……頑張ってくれたのに!お兄さんもアタシ、裏切っちゃって……!」
ごめんなさい、ごめんなさい……!お兄さん、ライム……ごめんなさい、ごめんなさ……っ!あああぁぁぁあああぁ……!
――顔が涙と鼻水でぐしゃぐしゃ。そんな顔から、彼女は謝罪の言葉を何度も何度も吐き出す。
ああ。と、【貴方】は理解した。
(――――なんて、責任感の強いウマ娘なんだろう)
根っこの部分が頑張り屋なことは今までの付き合いで理解していた。しかし、なぜそんなに頑張り屋なのかの理由がハッキリわからなかった。
走るのが好きだから?いいや違う。それももちろん有るだろうけど、大部分は――責任感なんだ。
――期待を背負う。それに絶対応えるために、努力をする。
――絶対に期待に応えるという責任感。そして絶対にそれを妥協しない。
――それがきっと、シルヴァーパピヨンというウマ娘なのだ。
『……落ち着いたか?』
パピヨン「ぐすっ、ひぐっ……ずびっ……ぅぁ……」
『ああもう、顔がぐちゃぐちゃだ……ほら』
言いたいことを吐き出し、落ち着き始めたパピヨンの涙をハンカチでそっと拭う。そして次にティッシュで鼻の周りの鼻水を拭きとってあげる。
……ずびーっ!と、鼻もかませる。
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