442: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/04/28(日) 01:48:38.61 ID:X4VoLRJT0
パピヨン「――――へー、上手いじゃん、敵を煽るのが。そんなやっすい挑発、アタシは買わないけど?」
マンティ「あ、あの……!もしかしてそれ、私も……ですか?」
ライム「ふふっ、どうかなー?言っておきますけど、私は誰にも負けませんよ?」
強いライバル、強い相手、全身全霊で戦って――最後は私が勝つ。
……そうだ。ライムって温厚な性格だけど……実は結構、こういうところがある。
思えば初めて会った時もライムから併走トレーニングを申し込んできたし。ライバル宣言だって、あれはアタシを認めて、戦いたかったから――。
パピヨン「はっ……!」
ついでみたいにマンティも殴ったし。あーあー、この同世代ダートナンバーワン候補め。敬語で調子に乗ってる。
マンティ「――――私も、貴女と戦います、から……刈り取って見せます。ライム、さん……」
ライム「へぇ、マンティさんも結構言うんですね!ふふ、貴女のレース映像は沢山見ていますから、早く実際に体験させてくださいね!」
パピヨン「――とりあえず、その伸びに伸びまくった天狗の鼻、アタシがぶち折ってやるから。覚悟しておきなよ」
ライム「そのお腹でですか?」
パピヨン「うぐぅ!?」
――あ、あー!ライムが言った!言った言った!
マンティ「な、なんて、酷い事を……!」
ライム「今の私はこれくらい言っちゃいますよ〜?さあさあ!どんどんペース上げていきましょう!」
パピヨン「や、痩せたらライムも追いつけないくらい早くなって――!次のレース覚悟してよほんと!」
ライム「あはは!じゃあ早く痩せないとですね!」
――――こうやって、アタシたちは陽が暮れるまで走った。お兄さんが止めなかったら、多分ずっと走ってたかも。
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