362: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/04/03(水) 00:05:39.57 ID:zGg3MGj30
パピヨン「はーっ……!はっ、はぁ、はぁ……!」
――パピヨンだった。差は2バ身。
マンティ「ふーっ……ふーっ……!っだぁ、こんのぉ……!」
真冬、二人のウマ娘から湯気が上がる。今回勝ったのはパピヨンだったが――あの気迫、もし何か一つでもズレていたら、勝ったのはマンティスだっただろう。
パピヨン「あぁああー……ちょっと、マンティ!何あの走り!なんか、ぞわぞわした!」
マンティ「は、はは!これが俺様の走りだ!調子に乗ってる奴ら、全員ぶっ差して――全員ぶった斬ってやる!これが俺様のレース!は、ははは!」
――睨み合う。今後お互いにレースを続けていたら、確実に戦うことになる。それをはっきりと意識させる模擬レース。
マンティ「今回はお前の勝ちにしておいてやるよパピヨン!けど、もし調子に乗って逃げてたら――次は狩る!そして斬る!」
パピヨン「ぷ、ぷぷぷ!あー、ねえそれ狙ってやってんの?キャラ作りすぎて笑っちゃうんだけど〜……ま、でも。うん、斬れるもんなら斬って見なよ」
どんな刃もアタシには届かないから――と、パピヨンは泥だらけになりながら、にやりと笑って言った。
マンティ「――言ってろ!」
そして、マンティスは走り去っていった。
パピヨン「…………あぁあああ〜!!!お兄さん、なにあれ!めっちゃ疲れたんですけど!」
『はは、お疲れさま』
パピヨン「これも全部お兄さんがキモいからなんだけど!脚フェチの変態ロリコン!鼻の下伸ばして生徒の脚ジロジロ見る変態!」
『あのなぁ……』
汗だくのパピヨンにタオルを渡し、熱を帯びた脚に冷却スプレーをかける。
――ブラックマンティス。次出遭う時、パピヨンは逃げ切れるか、それとも――。
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