175: ◆OX0aJKbZO.0H
2024/03/11(月) 20:06:22.24 ID:s8E5ixYx0
――ゲートに入り互いに出走準備を整える。そして、ゲートが開いた瞬間一気に前に飛び出す。
パピヨン「――!」
気持ちのいいスタートダッシュ、グングンと前を行き、自分の走りを始めていく。
ステラライムはシルヴァーパピヨンを後ろから見ながら進む……これもまた自分の走りだった。
第二コーナー周り向こう正面、そして第三コーナーに向かい。
パピヨン「……っく!」
……シルヴァーパピヨンに明らかな疲れが見える。気持ちよくハナを行く走りが、ゆっくりとスピードを落としていく。
ライム「…………!」
そこを見逃すステラライムではない、普段のペースではないがスパートを切り、一気に抜かしに行く。
パピヨン「はぁ、はぁ……!ぅ、こ、んのぉ……っ!」
今までのトレーニングで付けたスタミナを全て使って、気合でハナを維持する……が、第四コーナーを回り最終直線に向かったところで――隣にステラライムが並んだ。
ライム「やぁああああああ!!!」
パピヨン「っ!ああぁああああああ……!」
必死にシルヴァーパピヨンは走るが、もう並ばない。シルヴァーパピヨンの視界には自分だけのコースではなく、ステラライムの走る背中が。
一バ身、二バ身と、どんどん差が広がっていき……ステラライムが今、ゴールを一番に通過した。
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