164: ◆OX0aJKbZO.0H
2024/03/10(日) 22:59:38.24 ID:vyOUQk7x0
パピヨン「――っ!」
ステラ「やぁあああ!!!」
併走しながら走っている形ではあるが。パピヨンが逃げ、それ追うステラライム……そう見えてしまう。
抜かそうとする方と、抜かれまいとする方。お互いがお互いをかき立てている……が。
パピヨン「……はぁ、はっ……!くっ、このっ……ぉ」
……すぐにパピヨンの勢いが落ち、ずるずると下がってしまう。
ステラ「あ、パピヨンさん!」
それを見たステラライムが心配するように駆け寄る……まだまだスタミナには余裕がある感じで、本番のマイル1600mは十分走り切れるだろう。
ライトレ「……シルヴァーパピヨンさんは、本来スプリンターですよね。なのに全日本ジュニアに挑むというのは……何か理由が?」
『……最初に決めたのは自分でしたが、パピヨン自身が走りたいと言ったので』
ライトレ「なるほど、確かに担当ウマ娘の意思や夢というのは大事ですね……しかし、それを叶えるために無理をさせて怪我をさせてしまう可能性がある。というのは、良くないと思います」
『怪我には最大限の注意をしています、トレーニング後のストレッチやアイシングは欠かせませんし、スタミナを鍛えるために――』
ライトレ「……成程ね」
……ああ、この視線。分かってしまう、自分が無理やりパピヨンをマイルで走らせようとしているとしている、そう思っている視線だ。
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