91:名無しNIPPER[saga]
2024/03/12(火) 09:51:56.56 ID:bykS1aeaO
さて。そんなほのぼのとしたひと時を過ごしステラたちは今、サンドラたちが待つリビングに繋がる扉の前に立っていた。
「ど、どうですか?変な顔になってませんか?」
ヒソヒソと囁くネージュの顔を見る。真面目そうな表情ではあるが、少し口角が上がっていた。つまりちょっとニヤけている。これでは緊張感などあったものではない。
「むむむ…。ステラさんはちゃんと真顔ですね。どうやってるんですか?」
故郷が滅ぼされた記憶を辿っているだけだと答える。なんですぐ重いことを言うんですかリアクションしづらいです、とネージュは渋面を作った。手っ取り早く真顔になるにはこれが一番というだけだが。
「だからやめてくださいって。…って、ちょっ…!まだ心の準備がっ…」
ネージュの苦言を右から左へ受け流し、ゆっくりと扉を開ける。中で待機していたサンドラたちの視線がこちらに勢いよく向いた。
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