76:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:41:57.47 ID:815JB7LXO
さて。それでは楽しい面談の始まりである。ステラは手始めに志望動機を尋ねた。正直に答えた方が高ポイントだとも伝えてある。
「恥ずかしながら私、少々世間知らずのきらいがありまして。人の上に立つ者として見聞を広めてくるよう父より言われたのです。そこで、まずは市井の者と同じ暮らしをして彼らと同じ目線に立つべきだと考えました。しかし、私は庶民の皆様のような雑務などはしたことがなく…。途方に暮れている私の前に【実務経験一切不要】、【未経験者大歓迎】と書かれたチラシがあったのでこれ幸いと思い志願いたしました」
嘘はいけません、とステラはにこやかに両断した。サンドラの凛々しい顔が固まる。
なら何故住所欄が空白なのかという話だ。シュラーク家の屋敷など有名だろうに。本人だってその自覚はあるはずだ。
それに、仕事がしたいなら親の伝手を利用して就職すればそれで事足りるだろう。ベストとまでは言えないがベターな選択肢だ。気兼ねなく仕事を学べるのだからやらない手はない。
「むぐ…」
図星だったのかサンドラは露骨に目を逸らした。まず間違いなく突っつかれる部分だというのに何も対策していなかったのだろうか。
サンドラの弁解は後に聴くとして。次はモニカの番だと視線を向けた。
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