56:名無しNIPPER[saga]
2024/02/26(月) 01:20:38.15 ID:AQNolG30O
ステラは徐に、一枚の書類を取り出した。魔力の込められたインクで書かれたそれは、【魔道の契約書】と呼ばれる物だ。
魔法使いが眷属との間に交わす契約魔法。それをより簡単に、誰とでも交わせるようにした物である。お値段は一枚1万コル。
従業員に夜逃げを繰り返された商人が痺れを切らし、親友に土下座して作ってもらったのが始まりとされる。
契約そのものに強制力は無いが、不履行した場合はペナルティで大変なことになる。人によっては普通に死んだりするので、結果的に契約を強制させている。
ステラが予め記入している内容は以下の通り。
1.ステラ・ロードレア(以下雇用主)と従業員との契約は一年更新とする。但し、やむを得ない事情がある際はその限りではない。
2.雇用主は従業員の身の安全を保証すること。但し、従業員の独断で重篤な傷害を負った際はその限りではない。
3.給料は毎月一日に支払うこと。勤務状況や実績に応じ、適宜昇給を行うこと。
4.雇用主は従業員に対して、過度な作業をさせないこと。また、労働内容を逸脱した行為の強制は禁ずる。
ざっくりとした内容だが、最低限必要なものが揃っているはずだ。
あまり縛りすぎるのもよくないので、これ以上書く予定は今のところない。必要になれば追加するが、ひとまずはこれで行くつもりだ。
契約書の内容が解るか問う。ネージュはじっくりとそれを読み込み、首を傾げた。文字が読めないのかもしれない。
ステラが代わりに内容を諳んじる。意味を理解したネージュが何故か、とんでもない勢いで壁際に逃げた。
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