19:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:03:42.70 ID:hYTPstNUo
八五郎「この他にもありますか、御隠居?」
御隠居「あるとも。『マグマまみれのみこハウス』という言葉だ」
八五郎「何ですかい、それは?」
20:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:06:21.53 ID:I/CB2icAo
八五郎「御隠居、まだありますか? 流石にもうないですかね?」
御隠居「いや、ある。『マリン』という言葉だ」
八五郎「マリン、ですか?」
21:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:08:30.24 ID:40TgBZZEo
御隠居「それと共に『マリンのセンシンティブ』というのも縁起の良い言葉として伝わっておる」
八五郎「何ですか、それは?」
御隠居「滅多に見られない大変貴重な光景の事だ。このマリンのセンシンティブを見た者は寿命が十年伸びると言われておる」
22:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:10:07.23 ID:40TgBZZEo
八五郎「御隠居、ひょっとして、まだあったりしますか?」
御隠居「あるとも。『ハローボーのハゲーボー』という言葉だ」
八五郎「今度は一体、何でしょうか? どんな意味が?」
23:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:11:11.24 ID:40TgBZZEo
八五郎「しかし、御隠居。これだけ出たら流石にもうないですよね」
御隠居「いや、まだ最後に一つある。『ウーパールーパーのかなた』という言葉だ」
八五郎「ウーパールーパーって、あのウーパールーパーですか? 生き物の?」
24:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:12:25.35 ID:40TgBZZEo
らでん「えー……」
らでん「…………」
らでん「お、怒られるのはもう覚悟しましょう。ここまで言っといて、流石にそれは仕方ないけん、足掻くのはもうやめましょう」
25:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:13:37.99 ID:40TgBZZEo
八五郎「お富、遅くなったが仔猫の名前を決めたぞ」
お富「おや、やっと決まったんだね。で、なんて名だい?」
八五郎「ラミィラミィ、スバルの絶叫、どす恋いろはのアーモンド、アーモンド、まつりんちょ、食う寝るダーリン働くフレア、マグマまみれのみこハウス、マリンマリン、マリンのセンシンティブ、センシンティブの癒月ちょこ、癒月ちょこのハローボーのハゲーボーのウーパールーパーのかなた、だ」
26:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:15:28.38 ID:XTKT3Rr9o
お富「冗談じゃないよ。そんな、ラミィラミィ、スバルの絶叫、どす恋いろはのアーモンド、アーモンド、まつりんちょ、食う寝るダーリン働くフレア、マグマまみれのみこハウス、マリンマリン、マリンのセンシンティブ、センシンティブの癒月ちょこ、癒月ちょこのハローボーのハゲーボーのウーパールーパーのかなた、なんて長い名前、覚えきれる訳ないでしょうが」
八五郎「いや、覚えてるじゃねえか。凄いな、お富」
お富「そんな事はどうだっていいんだよ。とにかくアンタ、仔猫にそんな、ラミィラミィ、スバルの絶叫、どす恋いろはのアーモンド、アーモンド、まつりんちょ、食う寝るダーリン働くフレア、マグマまみれのみこハウス、マリンマリン、マリンのセンシンティブ、センシンティブの癒月ちょこ、癒月ちょこのハローボーのハゲーボーのウーパールーパーのかなた、なんて長い名前をつけさせる訳にはいかないからね。仔猫の方だって自分の名前を呼ばれてるなんてわかりゃしないよ。いい加減におし」
27:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:16:51.07 ID:XTKT3Rr9o
らでん「と、そんなこんながあったものですから、八五郎は再び御隠居の元へ相談に向かいました。そして、御隠居に斯斯然然、事の次第を伝えますと」
御隠居「なんとまあ、呆れた奴じゃな、お前は」
28:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:18:28.54 ID:XTKT3Rr9o
御隠居「仔猫の名前をつけると言うのなら、何故、初めからそう言わない。だいいち、そんな長い名前をつければお富もそりゃ怒るだろう。当たり前の事じゃないか」
八五郎「ですが、御隠居。おいら、どうにも名前を決められなくて……」
御隠居「そんな優柔不断では駄目だ。八五郎、そこに正座して、今からわしが言う事を良く聞きなさい」
29:名無しNIPPER[saga]
2024/01/21(日) 11:19:53.15 ID:bEqxRbDMo
御隠居「良いか。名前というのはだな、親から子供に与える初めての贈り物なのだぞ。本当に子供の事を考えるなら、親が好き勝手に名前をつけて良いというものではない。自分が良いと思う名ではなく、子供自身が一番喜ぶと思うであろう名をつけねばならん。少なくとも、わしはそう思っている。わかるか?」
八五郎「はい……御隠居」
御隠居「もちろん、今回は子供ではなく仔猫だ。だが、例えそれが我が子であろうと、仔猫であろうと、変わりはないだろう。わしはそう思うが、どうだ? お前さんはそうは思わないのか?」
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