日向「安価とコンマで依頼を解決する」最原「その10! これで終わりだ!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/12/27(水) 21:17:22.30 ID:bKzrSSxV0
卒業式を明後日に迎えた今日。江ノ島は俺の研究教室へとやって来た。来客用のソファーに座りながら、もう数十分も俯いている。
俺は、話しを促したり何の用があるのか聞こうとはしなかった。……江ノ島の様子が明らかに変だったというのもあるが「こうするのが最善だ」と、俺の中の何かが囁いていたような気がしたからだ。
そうして、意を決したように江ノ島は顔を上げて、こう言った。
江ノ島「私を……私を殺して」
そう、俺に『相談』してきた。……おいおい、いきなり何を言い出すんだコイツは。とうとう「自分が死ぬ」という絶望でも味わいたくなったのか?
江ノ島「…………あの「異世界」を経験して、モノクマ王から「万能の魔導書」を託された日向先輩なら「共感」と「回想再生」の魔法は使えるよね? ……それを私に使ってみて」
日向「……分った」
江ノ島が「あの世界」の事を何故知っていたのかの答えも、こいつが「超高校級の絶望」を名乗る訳も「今までの支離滅裂かつ意味の分らない行動」も、これでその全てが分るような気がした。
……「共感」「回想再生」──う、うぅうううううううううううううっ!! やはり「あの時」と同じ、強烈なノイズが俺の頭を襲う。それに必死に耐えて耐えて耐えて──そして、見えてきた物は……
〜〜〜〜〜〜
江ノ島「はいはーい♪ 私様こそがこの『世界最低最悪の絶望的事件』を起こした江ノ島盾子でーす♪」
江ノ島「だからあんたたちは選ぶだけで良いの。卒業のボタンを押すか、選択を破棄してこのゲームの世界にずっと閉じ込められるか」
江ノ島「さいっこうじゃなぁあああああああああああああい♪」
江ノ島「だ、誰!? まさか……カムクライズル!?」
江ノ島「と、言うわけでこれからよろしくね? せ・ん・ぱ・い♪ アッハハハハハハハハハハハハハ!!」
江ノ島「過去に絶望しろ! 明日に絶望しろ! 未来に絶望しろぉおおおおおおおおおおおおお!!」
〜〜〜〜〜〜
日向「ハァッ! ……はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ…………!!」
俺は冷や汗をだらだらに流しながら、ソファーにドッと座り込んでいた。なんなんだ……一体何なんだ、今の「回想」は!!?
江ノ島「……ちょっと難しくなるけどさ。先輩は「世界」ってどうやって創られるか知ってる? あ、地球誕生の歴史とかそういうんじゃなくて」
日向「「世界」がどうやって創られるか……?」
随分と哲学的な質問になったが、江ノ島の言う「答え」って奴は俺の想像を遙かに越えた物であるような気がした。
江ノ島「創造神……この場合は「創世神」が正しいかな。その概念と人々の願いが一致した時、世界は創られるしくみになってるんだ」
創造神に創世神と来たか……こりゃあ本当にぶっとんだ依頼が来たもんだ。
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