小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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64: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:49:26.75 ID:loDylRht0
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手鞠沢高校 屋上

ミライ『こんにちはー』

ウタ「あっ、こんにちは」

ミライ『私は時間流調整機器搭載対話型制御用汎用人口知能の、ミライです』

ウタ「すごい……ゆっくり言ってくれたのに何も理解できない」

ミライ『簡単に言うと、言うこと聞いて色々やってくれる便利なヤツです』

ウタ「意外とフレンドリーだ」

ウルル「ミライ、さっきの話聞いてた?」

ミライ『うん。ほとんど記録してるから』

ウタ「そんなに容量あるの?」

ミライ『ほかの時間軸から借りてこれる。デバイス自体の記録領域もこの時代と比べたら多いけどね』

ウタ「えっと……?」

ミライ『よく聞かれるので先に答えるけど、回数に制限はないです。時間逆流時に動力回収ができるから』

ウタ「うーん?」

ウルル「それはいいから。ミライ、できるかどうか聞きたいんだけどさ」

ミライ『はい。タイムリープを止めて、得た記憶をリセットしますか』

ウタ「話がはやい。少し待っていただけると……」

ミライ『わかった。待ちます』

ウルル「変に人間味あるんだよなー」

ウタ「えっと、タイムリープを止めることはできるの?」

ミライ『もちろん。現設定の変更もできます』

ウルル「記録のリセットは?」

ミライ『人は変えられない。時間を戻すだけになる』

ウタ「さっき、できるって」

ミライ『617回の時間分岐を1つにまとめてやり直すと、実質的にそうなります』

ウルル「ん?」

ミライ『時間分岐は本当なら1つに集約するものだから』

ウタ「今は正しくない、ってことかな」

ミライ『少しのパラレルワールドは許容されるけど、無数は危険だから』

ウルル「じゃあさ、ミライは何のためのものなの?」

ミライ『私は目的をもっていない』

ウルル「ミライを作った人は?」

ミライ『極端な世界の変化を防ぐため、だとか。大きな戦争や震災などの被害者を減らすためと聞いたことがある』

ウタ「壮大だ……」

ウルル「……よしっ。ミライ」

ミライ『タイムリープの設定を解除する。時間分岐の集約をして、時間軸の分岐点から始める。その際に時間の繰り返しで得た記憶はなくなる。それで、よいですか?』

ウタ「全部理解できてないけど、大丈夫なはず」



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