小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
1- 20
60: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:46:14.31 ID:loDylRht0
40

手鞠沢高校 屋上

ウルル「これでタイムリープしてる。拾った時になんか設定しちゃったみたいでさ、登校日前日が終わると4月2日に戻るんよ」

ウタ「……」

ウルル「なんかAIみたいなのがいてさ、そいつが設定してくれるんだけど、そのままにしてる」

ウタ「どうやって、じゃなくて。どうせ、それは聞いても分からないし」

ウルル「どうして、か」

ウタ「登校日の発表、楽しみにしてたよね」

ウルル「うん」

ウタ「嘘だったの?」

ウルル「嘘じゃなかった、最初は」

ウタ「今は?」

ウルル「怖い。うーたんの気持ちが分かってきた」

ウタ「……」

ウルル「やればやるほど怖くなってきてさ。もっと良い半年があるんじゃないかって、次に進むふんぎりがつかなくて」

ウタ「でも、大きく変えられないんだよね」

ウルル「そう。ボイパも繰り返してる割には成長しないし、たぶん肉体がリセットされてるからなんだけどさ」

ウタ「あっ、そうなんだ。動画のボイパちょっと上手だったのに」

ウルル「わざと下手にしたのに気づくかー。結局、MeTubeもバズらんし。なんか知らんけど、大学に呼ばれてブーメランの話聞いたことはあった」

ウタ「あー、それは知ってるかも」

ウルル「で。なんで、タイムリープしてるか、だっけ」

ウタ「うん」

ウルル「わかんない」

ウタ「そっか」

ウルル「肯定された。さすがにこの答えだと、なんか言われると思ったのに」

ウタ「気持ちは分かるから。たぶん、自分だったら同じになるから」

ウルル「うーたんは優しいなー」

ウタ「優しさ、なのかな」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
67Res/80.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice