小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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53: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:37:10.68 ID:loDylRht0
アイリ「どうしたの、ウタちゃん」

ウタ「あぁ……」

恥ずかしいところとかネガティブなところも覆い隠して。

それでもアカペラ部に入部できそうで。

最初のアカペラはすごく上手くいって。

ここで準備してきた入部届を出せば、静かで穏やかな青春のはじまり。

『ザザザ』という音もしない。

でも、でも、違う。違う。

ウタ「ち、違うんですぅ……」

ムスブ「何が違う……って、えぇ」

ウタ「ごめんなさい、ごめんなさい……」

ムスブ「なんで、泣くのよ……」

軽音部室前の怪で、アカペラをマイナーとか言って、ネガティブな発言で困らせて、歌うことを誘ってくれてるのを渋って、初アカペラは気持ちよかったけど上手ではなくて、そんな自分でも受け入れてくれて、ミルフィーユみたいだったのに。

どんなにうまくいかないことも、恥ずかしいことも、私には大切なことだって。

何度も何度も繰り返して、ずっと前に、気づいてたはずなのに。



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