小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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51: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:35:03.43 ID:loDylRht0
レイレイ「入部なら大歓迎だよ。歌うことが好きとハッキリ言える君なら」

アイリ「入部してくれるの?ポイントサービスしちゃう」

ムスブ「ポイントってなんですか」

こんなスムーズに誘われていいんだろうか。

ウタ「えっと、その、あの……」

ムスブ「部員足りないの、わかるでしょ。好きなだけで上手くなくても、別にいいから。だって、アンタ」

ウタ「……」

ムスブ「歌いたいんでしょ」

ムスブちゃんはすごい、私の今1番思ってる気持ちを当ててくれる。

ウタ「はいっ!」

アイリ「良いお返事。試しに一緒に歌ってみる?」

レイレイ「いいね」

アイリ「ムスブちゃんもコーラスやれる?」

ムスブ「ええ。アカペラ、やったことある?」

ウタ「えっと、ないです」

これはウソ。

ムスブ「さっき廊下で聴いてた、私たちがやってた『ガーネット』は知ってる?」

知ってる。何度も何度も歌って。記憶のどこにも刻まれてる。

ウタ「わかる、映画のやつ」

ムスブ「リードボーカルならいけるわね。私達を伴奏だと思って、カラオケ気分で歌えばいいから」

ウタ「すごいこと言ってる……でも、わかった」

ムスブ「いいですね!?部長、レイレイ先輩」

アイリ「もっちろーん」

レイレイ「OK」

アイリ「アカペラを中から聴くすごさを感じてもらおう〜」

ウタ「……」

ムスブ「なんか、まだ迷ってそうだけど」

ウタ「いえ、決してそんなことは」

ムスブ「好きなんでしょ、歌うこと。もっと好きになるかもしれない」

ウタ「……ムスブちゃん」

ムスブ「いいんじゃない、ここで歌っても」

レイレイ「いけるいける」

アイリ「チャレンジチャレンジ」

ウタ「やってみます」

アイリ「……がんばれ」

ウタ「すぅ……」

ゆっくり息を吸って。私のタイミングで始める。

ウタ「グランド駆けてくあなたの背中は〜」



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