小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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43: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:20:57.71 ID:loDylRht0
28 #15

手鞠沢高校 アカペラ部室

夏の朝の香りがする。

いつも通りの、大切な、アカペラ部室。

クマちゃんとウルルちゃんが一緒に登校してきて。

アイリ「ふたりとも50ポイントあげちゃう!」

部長がポイントをくれる。

部長はこのポイントを意外と覚えてるのは知ってる。

ムスブ「お、揃ってる……」

ウタ「ムスブちゃん……」

ムスブちゃんは目の前に現れた。

悲しいことは忘れずに覚えてる。

ムスブ「おはよ」

ウタ「……」

ムスブ「どうしたの、朝から辛気臭い」

ウタ「ムスブちゃん!」

アイリ「急に抱き着いて仲良しさんだね〜」

ムスブ「え、な、急になんなのよ」

ウタ「……ごめんなさい」

ムスブ「謝ることなんてないから」

ウタ「……」

ムスブ「……ふぅ。アンタが冗談でこういうことしないのは知ってる」

ウタ「……えっ」

ムスブちゃんは優しく抱き留めてくれて、私の頭をなでてくれた。全然慣れてない手つきで。

ムスブ「悩みすぎなのよ、アンタは」

ウタ「……自分でもそう思う」

ムスブ「私は、ウタの悩みは一切分からない。けど、勝手に泣いて勝手に話して解決するなら付き合うから」

ウタ「……ムスブちゃん」

ムスブ「いや、違うか。歌いたいなら、いつでも付き合うから。アンタにはそれがいいでしょ」

ウタ「うん。あの、ムスブちゃん。部活に誘ってくれて、ありがと」

ムスブ「誰でも誘うから、あんなに歌いたそうな顔してたら」

ウタ「登校日の発表、がんばろうね」

ムスブ「もちろん。ほら、もういいでしょ」

ウタ「妙に安心するので……もうちょっと」

ムスブ「私はアンタのぬいぐるみじゃない。ほら、練習はじめるわよ」

ウタ「うん」

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