小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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42: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:19:49.09 ID:loDylRht0
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某所

大切な思い出を続けたいのに、こんなのってないよ。

ウルル「オムスビってさ、そういう真っすぐなところあってさ、それが……いや、なんでもない」

無理に明るくつとめようとするウルルちゃん。

『ザザザ』という音を聞いた。こんなに鮮明に聞こえたのは久しぶり。

きっと無理に曲げられた世界が傷つく音、そんな気がする。

クマ「……」

心配そうな表情でキョロキョロとあたりを見回すクマちゃん。

アイリ「……」

この世に絶望したみたいに眼の光がなくなって、何も話さない部長。

綺麗なのに生気がなさすぎて作り物みたい。

レイレイ「アイリ……」

自分の悲しさと部長の心配で、いつもの余裕がなくなってるレイレイ先輩。

遺影のムスブちゃんは、手鞠沢高校の制服で仏頂面。

4月にとった集合写真かな。

たまたま、いつもより少しだけ遅く帰って。

帰る途中に道に飛び出した子供を助けて、自分は事故にあったムスブちゃん。

ひとつも躊躇しなかった、って話を聞いた。

面白くないドラマの筋書きみたいなのに、これが現実。

少しだけ何かがズレれば、簡単に人は死んじゃう。

悲しいできごとをずっと覚えておけるのが特技だから、きっと。

ずっと忘れない。

ずっと忘れないで、みんなで私の未来を迎えるんだ。

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