小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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18: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:00:10.37 ID:loDylRht0
11 #19

夏休みのとある日

手鞠沢高校 アカペラ部室

もっと上手く行くようにと思ったけど、ほとんど何もできずに登校日前日になってしまった。

前回よりもほんの少しだけ上手な気がするくらい。

自分もそこまで変わってない。

アイリ「学校のみんなに、私のつくったアカペラ部を自慢したいから」

部長は前も言ってた。記憶がある。

アイリ「だから、頑張るよ〜」

ムスブ「面白いですね。他の音楽系の部活に自慢させてやろうじゃないですか」

そういえば『ザザザ』という音はあまり聴こえなくなった。なんでだろう。

アイリ「たすかる〜」

ウタ「わ、私も、がんばります、できる範囲で!」

レイレイ「さすがリードボーカル。頼りにしてる」

ウタ「あぁ!レイレイ先輩!その言葉はプレッシャーが!」

心配だし緊張して吐きそうだけど、少しだけ本番は楽しみ。

だから……そっか。

なんとなく時間を巻き戻せる主人公の気分だったけど、きっと違う。

本番より前に巻き戻すの、私らしくない。

そもそも、本番が大失敗だったとしても成功になるまで失敗を繰り返すほど、私は勇気がない。

それなら、誰が。

何のために巻き返してるんだろう?

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