小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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12: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 19:54:18.16 ID:loDylRht0
ウタ「いいえ、才色兼備のレイレイ先輩からすれば、私なんか虫けら同然の存在で、そんな殿上人が自分を好きになってくれてると思う方がおこがましいのはわかってます」

レイレイ「私はウタのことは好きだよ。ネガティブで扱いづらいところもあるけど、誰よりも周りを見ているウタとやるアカペラは心地良い。前にも言ったかな」

ウタ「はい、前に相談した時に」

レイレイ「まっすぐに歌うことが好きだと言えるウタは素敵だよ。キライになんかならない、むしろ好きなところをどんどん見つけてる途中だよ」

ウタ「でも、なんか、遠い気がして」

レイレイ「遠い?」

ウタ「もっとレイレイ先輩の歌声は近くで支えてくれるような気がしてたんです。前にここで歌った時はもっと。さっきはなんか、上手じゃないのはわかってるんです。でも、もっと上手く、上手くじゃなくて、楽しく歌えたはずな気がして」

レイレイ「えっと……」

ウタ「ごめんなさい。変なこと言って」

レイレイ「変なことは、いつも言ってるかな」

ウタ「ううぅ、重ね重ねすみません」

レイレイ「ウタ」

ウタ「はい」

レイレイ「その理由は私の方だと思う。ウタに寄り添えきれてないんだ」

ウタ「いえ、そんなことは」

レイレイ「今度、ふたりでゆっくり話そうか。ウタのこと、もっと知れたら、きっと変わると思う」

ウタ「……はい、そんな気がします。あっ、部長がレイレイ先輩を呼んでます」

レイレイ「はいはい、ただいま。ウタ、約束覚えておいて」

ウタ「はい、きっと」

ウタ「……」

ウタ「なんでだろう……何かやり忘れたことがある気がする」



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