日向「安価とコンマで依頼を解決する」茶柱「その7です!!」
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114: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/11/25(土) 17:23:28.54 ID:o87WR7f00



〜〜〜超高校級の文学少女の研究教室〜〜〜



日向「こ、今度はどうだ……?」

腐川「……ダメね。主人公の心情がいまいち伝わってこないわ。ここ、やり直しなさい」

日向「だぁああああああああっ! 協力して貰ってる身でこんなこと言いたかねぇけどお前鬼かよ!!」

腐川「だ、誰が不細工極まりない悪鬼よ! め、名誉毀損で訴えるわよ!!」

いやそこまでは言ってねぇだろ!? ……俺は今日出た学校の宿題──『「冬」をテーマにした短編小説を一本書きなさい』──をクリアする為に、超高校級の文学少女である腐川に協力を仰いでいた。

だがその選択が大きな間違いで……。


腐川「ご、誤字脱字が酷いわ……。採点以前の問題ね」

腐川「あ、あなた『文法』って知ってる? 知らないなら勉強してから書き直しなさいよ!」

腐川「む、無駄に難しい言葉や解釈を使うんじゃないわよ! それっぽく見せれば良いってもんじゃないのよ!!」


とまぁ何度も何度も「書き直し」をさせられる事させられる事。……編集者にダメ出しorボツを食らう漫画家さんや小説家さんってこんな気分なのかな……。と、俺は陰鬱な気分になってきた。


腐川「ふぅ……。こ、これじゃあ何時になったら終わるか分かったもんじゃないわね……」

日向「……ところでさ、そういうお前はどうなんだよ。もう書き終わってるのか?」

腐川「と、当然でしょ!? それだけが私の唯一の取り柄なんだから……。そ、そうね……「参考」までに見てみる?」

日向「良いのか? それじゃあ……」

短編小説とはいえ、超高校級の文学少女である腐川が書いた小説だ。内容には期待が出来──


日向「……………………」

腐川「ど、どうなのよ。何とか言いなさいよ」

日向「いや、やっぱ流石だなって思ってさ。……こんなに短い小説なのに主人公の感情や、周りの風景の情景がありありと目に浮かんでくるんだもん。本当に凄いんだな、お前」

腐川「な、ななな何言ってんのよ! わ、私を煽ててどうしようってつもりなの!? ……はっ! まさか最近噂の「日向ハーレム」とやらに私を加えるつもり!?」

ひ、日向ハーレム!? なんだそれ、初めて聞いたぞおい!!


腐川「ご、誤魔化そうったってそうはいかないわよ……! わ、私だって女子の端くれとして学園の恋模様は少しは把握してるんだから……!! あんた、実は苗木以上にモテるらしいじゃない! 『学園の女子を何人も侍らしてる』って噂よ!!」

いや『侍らしてる』っつーより『待って貰ってる』っつーのが正確なんだが……。これを言ったら本当にどんな眼で見られるか分かったもんじゃないので口には出さない。




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