391: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/18(月) 03:22:21.22 ID:OkKiMh/No
シャドウ「それってつまりさ、コスモスこそパパが言ってた『本物の娘』なわけだよね?」
サクラ「……」
シャドウ「恨むことだってできたはず。でもあなたはそうしなかった」
サクラ「…………だって、あの子はなんにも悪くないから」
シャドウ「わたしには分かるよ。あなたは本当に、あの子を大切に想ってた。本気であの子を幸せにしようとしてた」
サクラ「…………だって、あの子は幸せじゃなきゃいけないから」
シャドウ「どうして?」
サクラ「だってあの子は『本物』だから……わたしがなれなかった『本物』だから……!」
サクラ「わたしが手に入れられなかった幸せをぜんぶ持ってるはずだからっ……!!」
サクラ「わたしが不幸であればあるだけっ、あの子は幸せじゃなきゃいけなかったのっ!!!」
シャドウ「……」
サクラ「はぁっはぁっ……! でもっ……!」
サクラ「でもあの子は不幸だった……家族を、両親を失ってひとりぼっちだった……」
サクラ「そんなのダメなの……あの子は幸せにならなきゃいけない……!」
シャドウ「だから『わたしが幸せにする』なんて言ったんだぁ」
サクラ「あの子はわたしが助けてあげなきゃ! 迷子のままひとりぼっちで泣いていることしか出来ない可哀想な女の子だった!!!」
シャドウ「そう思ってたのにねぇ」
サクラ「……っ!」
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