385: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/18(月) 02:34:00.89 ID:OkKiMh/No
サクラが無理やり腰を浮かせ、バランスを崩したシャドウの背中に蹴りを入れた。
サクラ「はぁっはぁっ……!」
シャドウ「あっはははははっ♪」
サクラ「っ!?」
サクラはすぐさま立ち上がったが、シャドウは仰向けに転げたまま笑い声を上げる。
シャドウ「あの時も、そんな感じでいっぱい暴れたよねぇ」
桜野(そう。ママに首を絞められている時もたくさん暴れた)
サクラ「……」
桜野(あの時のわたしじゃ、どれだけ暴れても無意味だったけど……それでも怖くて、苦しくて、必死に抵抗した)
シャドウがゆっくりと立ち上がる。
シャドウ「あなたがあんまり大きい音をたてるものだから、お隣さんとかが気づいてさぁ……」
サクラ「…………やめろ」
桜野(ドアがドンドンって鳴って、声が聞こえて、警察にって……)
シャドウ「そしたらママ、あなたの上から退いてくれたね」
サクラ「言うなっ!!!」ギュンッ
シャドウ「やぁだっ♪」
サクラはシャドウにそれ以上しゃべらせまいと、矢継ぎ早に攻撃する。
しかしシャドウはものともせず話し続ける。
サクラ「うあああっ!」ガガガガッ
シャドウ「ねぇねぇ! ママ、あの時どんなこと考えてたのかなぁ!」
サクラ「うるさいっ……!」
桜野(ママは立ち上がるとゆっくり歩いて、テーブルにあるナイフに手を伸ばした)
シャドウ「聞きたいねぇ、知りたいねぇ! でももう分かんないねぇ!」
サクラ「だまれっ……!!」ドガガッ
桜野(わたしのバースデーケーキを切り分けたナイフ。まだクリームがついていた。ママはそのナイフを……)
シャドウ「だってママは、あなたの目の前で……」
サクラ「だまれぇっ!!!」ギュオッ
シャドウ「死んじゃったもんね」ニコッ
桜野(自分の喉に突き刺した)
ドガァァァンッ!!!
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