367: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/17(日) 01:55:29.89 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「ふぅーっ、ふぅーっ……!」
シャドウ「どおどお? 分かってくれた??」
サクラ「っっ! うるっ、さいっ……! わたしは……!!」
シャドウ「うん、分かるよ。これで全部じゃないもんね?」
サクラ「っ……!」
シャドウ「でもまあその後どうなったかは、正直あんまり覚えてないよね」
桜野(そう……気づいたら、ママとの2人暮らしに戻っていた)
シャドウ「でもまるっきり前と同じってわけでもなかったよね」
桜野(毎日、知らない男の人が家にいた。毎日違う人だった)
シャドウ「ママのお客さんなんだってね」
サクラ「っは……っは……」カタカタ
桜野(わたしはその人たちが怖くて怖くてたまらなかった。だから朝は誰より早く学校に行って、誰より遅く帰るようになった。休みの日もできるだけ外で過ごして、家にいる時は部屋に籠って布団を被って小さく丸まっていた)
シャドウ「その間、あなたはずっと現実逃避を続けてた」
サクラ「そ、そんなことっ……!」
シャドウ「あれ以来、ママはどこかおかしくなってた。でもそれはパパがママを突き飛ばした時、頭を強くぶつけたからだ。そうに違いない。きっとそうに違いないんだ。パパだって、ちょっと機嫌が悪かっただけだ。自分にだってそういう日はある。たまたまだ。偶然だ。これは何かの間違いだ……って」
サクラ「っ……っっ……!」
シャドウ「そんな生活が1年くらい続いたね」
サクラ「……!」
シャドウ「あの日のこと、覚えてるよね?」
サクラ「ぁ……」
桜野(9さいの誕生日だった)
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