クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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76:名無しNIPPER[saga]
2023/11/18(土) 00:02:41.31 ID:9ug+XFUyO
「山田は今、幸せ?」
「あたしは……」

わかりきった答えを遮って坊ちゃまが仰る。

「ヤマのことは、僕が幸せにするの!」
「はぅ……坊ちゃま、ヤマは感無量です」
「ヤマはお歌も上手いし可愛いから大好き」

なんて良い子なんだろう。さすが有栖川の子供。その他1名の悪影響なんて一切跳ね除けて、これからも天使のまま成長して欲しい。
思わず涙ぐむと坊ちゃまは爆弾発言をした。

「ヤマはね、僕のお嫁さんになるんだよ」
「ふぇ!? あ、あたしが坊ちゃまの……?」
「うーん。でもその時に山田は40代で……」
「佐竹。お前さ……そういうところだぞ」
「あははは。そのくだり、懐かしいなー」

学生時代のように釘を刺すと佐竹は笑った。
あたしも笑うと、お坊ちゃまはキョトンと首を傾げた。その仕草がまた有栖川そっくりで愛おしい。学生時代は佐竹からメスガキ大将と呼ばれたあたしだ。40代でも若くいよう。

「ヤマ。僕が大きくなったら結婚しよーね」
「はい。その時を、心待ちにしております」

有栖川に対する想いを帝国少年に捧げよう。


【結局、その御名は40過ぎまで呼べない】


FIN


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