クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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22:名無しNIPPER[saga]
2023/11/11(土) 02:17:53.25 ID:K/6HqkOhO
「はい、有栖川さん。コーラで良かった?」
「あたしは炭酸苦手で……」
「じゃあ僕のストレートティーをあげるよ」
「……ありがと」

というわけで無事に事態を収拾して、放課後にカラオケボックスまでやって参りました。
メンバーはわたくし佐竹と有栖川さん、田中、そして嫌々山田がゲストで来ています。

「山田はメロンソーダだっけ?」
「あー……マジだるい」
「え? 好きでしょ、メロンソーダ」
「なんであたしまでカラオケに……」

文句を言いつつも山田はリモコンを手に取って曲を入れ始めます。この子は誘うのが大変なだけで来れば誰よりも歌う変わり者です。

「はい、有栖川さん。お次どうぞ」
「あ、あたしは歌わないぞ」
「じゃあ僕が次に入れるよ」
「それなら有栖川さんはとりあえず山田と田中のメドレーを聴いてから、もし気に入った曲があったら歌ってみてね」
「……考えとく」

断固歌うのを拒否する有栖川さん。どうやら最近の流行りの曲を知らないらしい。だからそもそも歌う曲がないので、カラオケの誘いを断っていたとのこと。それならそうと言ってくれればいいのに。なにせ、こいつらは。

「田中、採点勝負から逃げんなよ」
「ふふふ。上等じゃん……なんてね」

歌唱力もさることながら、驚異的な音楽センスとリズム感でボーカル・ギター・ドラムスなんでもござれのメスガキ歌姫山田と、96猫を彷彿とさせる魅惑的なハスキーボイスで老若男女問わず誰もを虜にする男女田中のカラオケバトルの火蓋が今、切って落とされた!

ていうかこいつら、今すぐYouTuberになれ。


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