日向「安価とコンマで依頼を解決する」罪木「その4ですぅううう!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/23(月) 23:57:23.31 ID:poYJPjDh0
不二咲「えへへ……。日向先輩にもそう言って貰えるなら、やっぱりまだ僕にもチャンスがあるのかな……」
日向「そりゃあ幾らだってあるだろう。苗木は男だからとか女だからとか、そういうちっぽけな事で大切な人を選ぶような男じゃないしな」
不二咲「ええはい。それは……十分分かってるんですけど……」
不二咲はションボリとした顔になり、何か思い詰めたような顔をする。……俺はそれを暫くの間黙ってみていたが、不二咲は意を決したように
不二咲「あ、あの! 日向先輩!!」
日向「……おう、何だ?」
不二咲「……ここだけの話……ここだけの秘密の相談を、しても良いですか?」
なんだ? なにか緊急の依頼か? それならドンと来いだ。不二咲にはいつも世話になってるし、優しくして貰ってるし、七海とも仲が良いしな!!
不二咲「……この前の異世界ドラゴン騒動のこと、覚えてます?」
日向「……まぁそりゃあな」
忘れられるわけが無い。一度目は真宮寺と田中の好奇心による暴走で。二度目は江ノ島の独断で召喚された、異世界に棲む四匹の竜。彼らは自主的に『元の世界』に帰ってくれたが、もしあのドラゴン達が『人間に敵対的』な種族だったら今頃どうなってた事か……。考えるだけで寒気がする。
不二咲「その時、僕と友達になってくれたドラゴンさん……シックスさんが言ってたんです。『男同士? だからどうした。お主が惚れた相手をお主に惚れさせればお主の勝ちではないか──』って」
おお、流石は一番話が通じそうな(そして一番ヤバそうだった)ドラゴンだ。恋と愛に性別や人種なんて関係ない事をよーく分かっている。
不二咲「……そして、こうも言われたんです『なんなら男でも妊娠する事ができる霊薬をお前にやろうか』って──」
日向「それ、は……」
不二咲「その時、分かっちゃったんです。「ああ、この人には僕の全てが見透かされてるんだな」って……」
不二咲は紅茶を啜りながら、どこか悔しそうに言った。
不二咲「……僕、ずっとずっと、心のどこかで思ってたんです。もし苗木くんが僕を……本当に奇跡みたいな確立で僕の隣を選んでくれたとして、僕は苗木くんが一番欲しい物を……。苗木くんとの赤ちゃんを産んであげられないんだよねって……」
日向「…………」
不二咲「僕、身体だけじゃ無くて心も弱いから……。苗木くんに恋する前は『絶対にカッコいい男の子になってみせる!!』って誓ったのに、苗木くんを好きになってからは『女装してて良かった』『女の子っぽい顔で良かった』『可愛いって言われて嬉しい』ってドンドンドンドン思うようになっていって……」
不二咲「そしたら、気づいちゃいました。ああ、どこまでいっても僕は「本物の女の子」にはなれないんだなって。な、苗木くんに、「普通の夫婦生活」って奴を体験させてあげられないんだなって……」
不二咲は、泣いていた。『自分に出来ない事』に固執して、苗木に大切な物をあげられない事を心の底から嘆いて。
不二咲「だ、だから僕──もしも苗木くんに選ばれても告白を──!」
日向「不二咲」
不二咲「?」
日向「↓3」
↓3までの発言安価を、
>>1
が良い具合に纏めます。(日向が言いそうにない物は一部改変orスルーで安価下)
と、いう訳で今回の更新はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう(それと赤松さんを入れ忘れていたこと、本当にすみませんでした)
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