日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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68: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/06(金) 22:34:14.61 ID:bjFgbNA40
日向「罪木! いるか!?」

そうやって俺が思わず取り乱し、腕を振り回してしまった時だった。「むにゅん」という柔らかい感触が、手の平に優しく当たる。


罪木「ふ、ふゅううううう!? ひ、日向さん、それ私のお腹ですぅうううううう!!」

日向「え、あ、わ、悪い!!」

すぐにバッ! と手を引っ込めたが、俺の手には罪木の柔らかく触り心地の良いお腹の感触が、完全に残ってしまっていた──。(アトラクション終了後、罪木にはすぐに土下座して謝った)


日向「…………」

罪木「…………」

なんとも言えない気まずい雰囲気が、場を支配している。罪木の顔は俯いているし真っ赤で、こちらと眼を合わせてくれようともしない。参ったな──俺がそんなことを考えていた時だった。


アンジー「あー今日は楽しかったー! すっごくすっごく神ってた『デート』だったね終一!!」

最原「そ、そうだね……。ハハ、ハハハハハ……」

俺達と同じく、施設の出口に向かう「あの二人」を発見した。


日向「最原? 夜長?」

最原「え? え?? ひ、日向先輩? 罪木先輩も……」

アンジー「およよー、こんな所で奇遇だねー。創達もデートしてたの?」

日向「あ、ああいやその「そ、そそそそうですぅ! 二人っきりで思いっきりデートしてましたぁ!!」つ、罪木!!?」

いや確かに罪木から告白はされたし、デートと言えばデート何だろうが、夜長の言うデートの定義で言うと多分その……。ほ、本当に「付きあってる」状態でする行為の事を言うんじゃ……。


最原「……日向先輩って、やっぱり苗木先輩並みにモテるんですね……。ついこのあいだ七海先輩とデートしてたのに……」

罪木「……」ピクッ

日向「そ、そういう最原だって赤松とデートしてたじゃないか!!」

アンジー「……」ピクピクッ

最原「あ、あれはそういう訳じゃあ……」



アンジー「へー、そうなんだー。……まぁ終一は後でタップリ尋問するとしてー、創までそんな男の子だっていうならもう『一緒にお風呂に入ってあげないよー?』」



ビシィイイイイイイイイッ──!! と、その場の空気が完全に凍り付く。最原は「え? え?? せ、先輩も???」と言いながら戸惑っているだけだったが、罪木が……。


罪木「あれ? あれあれあれ??? おかしいですねぇ……。私と澪田さんはまだ兎も角、夜長さんとまでそんなことしてたんですか??? 日向さん、少し節操って奴がなさ過ぎじゃありませんか???」

日向「い、いやいやいやいやいや!! ま、待ってくれ罪木。まずちょっと状況を整理させてくれ!!」

罪木「そうですねぇ……。まずはお話を聞かせて貰わないと診察も出来ませんしねぇ……」

そうして罪木を一旦落ち着かせ……。落ち着かせられたのか?? 兎に角俺は最原の元に駆け寄り、緊急の相談をし始めた。


日向「なぁ最原。これは完全に俺の予想なんだが、お前もしかしなくても「夜長に脅されて」デートしてたんじゃないか?」ヒソヒソ

最原「な、なんで先輩がそれを!? は、はい。『デートしてくれないと一緒にお風呂に入った事をバラす』って言われて……。そう言われてもボク、何の覚えもなくって……」ヒソヒソ

やっぱりだ。最原は「あの日の事」をまるで覚えていない。澪田が「あの日あった事」を全く覚えていなかったように。


日向「な、なぁ夜長。お前はあの日の事をどこまで覚えてるんだ?」

俺はある種自滅覚悟で夜長に話しを促させる事にした。すると──


アンジー「んっとねー。終一と小吉と「どこかの」お風呂に入ってたら、急に創が入って来て小吉を追いかけ回してー……。それからえーっと……えーっと……。どうしてたんだっけ? でもまぁ兎に角三人で一緒のお風呂に入ったのは間違いないよー!!」


──「どこかの」──そこだ!! この言葉(嘘)を真実に!!




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